扇骨ができあがるまでの工程

元竹 節間40cm以上の3~5年生の竹を冬季に伐採。
竹切り 扇子の用途にあった長さに切る。
割り竹 扇骨用にこまかくわる。

仲骨

ヘギ
銑引き 皮と中身の両面をけづりとり、規定の厚みにする。
目もみ 穴を明ける。
仲じまい 形をととのえる。
本ざし うら、おもてを揃えて細いさし棒にさす。
漬じまい 再び形をととのえてここで仲骨の生地のできあがり。
 

親骨
親けづり 親骨のあらかたの形をつくる。
目もみ かなめの穴をあける。
胴こそげ 庖丁、ノミをつかって完全な形をつくる。
目こそげ かなめの部分をみがき仕上げる。
皮こそげ 表のうすい皮をとり滑らかにする。
脇板 ここで再び形をととのえる。
顔はらい かなめより上部を滑らかにする。これで親骨の仕上り。
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漂白 できあがった親骨、仲骨をロンガリットという薬品を入れた窯で約一時間煮て漂白する。
白干し 薬品で晒したあと、天日に干し、青味をとって乾燥する。冬期で約一週間、夏期で2~4昼夜、日光に当て露にあてる。
締直し 白干しで多少伸縮ができたものを、最終的にけづり直す。
下磨き 親骨の表面を滑らかにするため、ペーパーで磨き、白干しの汚れを落とす。
電気磨き 光沢を出すため、電動バフで磨く唯一の機械工程。
末削 扇紙がつく部分を細く削りとる。
合し 用途に応じて親骨と仲骨の枚数を合わせてつけます。又、仲骨の色も赤味のものから白色のものへと並べる。
要打ち カナメにゴムをはめ込んだ後、金具でとめる。
検品 親骨工程が18工程、仲骨工程が16工程の恐しい、ややこしい工程を経てできあがった製品を更に検査する。
出荷 できあがった製品は京都へ80%、その他大阪、名古屋へ出荷され、一部は地で紙をはられ、美しい日本の扇子となる。


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